こんにちは!
Conditioning LABO animom トレーナーの片岡です。
本日は、**「筋力」と「筋パワー」**の違いについてお話しします。
多くのアスリートがこの時期、いわゆるバルクアップとして
「筋肉を大きくすること」を目的としたトレーニングに取り組みます。
しかし、筋肉を大きくすること=競技パフォーマンス向上
とは限らない点には注意が必要です。
今回は、
「なぜ筋肉を大きくするだけでは不十分なのか」
「どのような考え方でトレーニングを組むべきか」
について解説していきます。
まず、筋パワーとは何かを整理しましょう。
筋パワーとは
「発揮できる力の大きさ × 力を発揮する速さ」
で表されます。
つまり、
筋力(どれだけ大きな力を出せるか)
スピード(どれだけ速く力を出せるか)
この両方が揃って初めて筋パワーは向上します。
競技スポーツでは、
「ゆっくり大きな力を出す」よりも
「一瞬で大きな力を出す」場面がほとんどです。
トレーニングに置き換えると、次のように考えられます。
高重量スクワット(例:100kg)
→ 筋力向上を目的としたトレーニング
自重スクワットを素早く行う
→ 筋発揮スピードの向上を目的としたトレーニング
どちらか一方だけでは、
競技で必要な「爆発的な動き」にはつながりにくくなります。
筋力とスピードを同時に高める代表的な種目として、
ウェイトリフティング系トレーニングがあります。
例:
ハイプル
クリーン
スナッチ
これらの種目は、
高い筋力を、短時間で発揮する能力を養うことができ、
筋パワー向上に有効であることが研究でも示されています。
トレーニングの組み方は様々ですが、
一例として以下のような構成がおすすめです。
Day1:低重量・高スピードトレーニング
Day2:高重量・高スピードトレーニング
Day3:高重量・低スピードトレーニング(最大筋力)
このように
負荷とスピードを意図的に変化させることで、
筋力と筋パワーをバランスよく高めることができます。
もちろん、
競技種目・ポジション・個人の特性によって
最適なトレーニングは変わります。
「筋肉はついてきたけど動きが重い」
「スピードが伸び悩んでいる」
そんな方は、
トレーニング内容の見直しが必要かもしれません。
今年も一年、大変お世話になりました。
来年度も、より質の高いトレーニング指導を提供できるよう
スタッフ一同、全力で取り組んでまいります。
皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください!
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